子どもたちにもっとスマイルを!〜子どもの社会問題に取り組む〜

子どもの貧困、虐待を減らし、子どもたちの笑顔を増やしたい。そのために何ができるか模索中。社会に必要とされる1人の人間になるため日々邁進!

こどもを「叱る」から「教える」へ〜こんなことを知っていてほしい〜

こんばんわ★

 

子どもを「叱る」から「教える」へ

もちろん怖い顔して怒らないといけない時もあります。

でもメリハリも大切。

いろんな意見があると思いますし、すべてのお子さんに当てはまるとも思いません。

そして、私はこれを書いているからと言って、完璧にできません。自分の目標としても・・・書きます!

 「怒る」って難しいんですよね。相手が子どもでも、いや、子どもだから。。

だから、それを毎日のように続けている子どもをお持ちのお母さん、お父さんは凄いのです。

 

 

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■なぜそのような行動をしたのか考えてみる

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photo by ayashok photography

 

 子どもの行動パターンは単純なことがあります。

例えば、塾の前にイライラしてよく友達と喧嘩するとか、バカにされると感情のコントロールが難しくなる、寂しさを紛らわせるための行動なのか?など。

おとな側でその行動の前にどんなことがあったのか?と考えてみます。

それは間違っていても構わない。

よほど衝動性が高くない限り、行動に理由はあるのですが、子ども自身その理由がよくわからない時もあるみたいです。

なので、おとな側で考えて聞いてみる。

例えば「○○くんに偉そうに言われてイライラしてたのかな?」

「○○がうまくいかなくて悔しかったから、怒っちゃったかな?」

「○○ちゃんと遊べなくて寂しかったのかな?」とか。

 これは年齢に合わせて言う必要があると思います。

ただ、共通して言えるのは「わかりやすく、簡単に」

幼稚園児に対して大人が感情を言語化(言葉にする)することで「自分のこの気持ちはそんな表現をするんだ」とわかることがあります。

小学校高学年に同じように聞くと「そんなんちゃうわ!」と怒るかもしれません。

でも「それではない」とわかったので、「じゃあどうしたの?」と聞いてあげればいいのではないでしょうか?

もしできる機会があれば、試してみてください。

 

■子どもは言うことを聞かないものという前提で話す

 

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子どもたちは本当にいろいろやらかしてくれます。

おとなが「だめ!」と言ってもする。しかも何回も。

教えても改善しないからおとな側は疲労困憊。もう得体のしれない怪獣のよう。

「いつになったらわかってくれるのよ」

「こんな状態ままおとなになったらどうしよう!」

「周りの目も気になるし・・・」

なんて不安も出てくるのではないでしょうか?

当然ですよね。それはそれは疲れます。

 

でもまず知ってほしいのは

子どもは

おとなの所有物ではない。

言うことをなんでも聞くロボットではない。

他の人間です。

 

自分の親に自分は何でも言うことを聞いていたか聞いてみてください。

そんな人ほとんどいないと思います。

いたらとても心配なご家庭です。

 

子どもは言うこと聞かないんです。

おとなが言うことをなんでも理解する子どもなんていないし、(いたらちょっと怖い)

おとな側が「子どもはおとなの言うことを聞くものだ」と刷り込まれているからしんどいんです。

だからたとえ言うことを聞かなくても

「うちの子だけこんな状態なのかな・・・」

「保護者として失格と言われたらどうしよう」と思わないでほしい。

 

みんなそうです。みんな悩みながら子どもたちと一緒に成長していくのだと思います。

完璧な人なんていないのです。

 

■頭ごなしに怒らず、まず話を聞く

 

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photo by Steve Slater (used to be Wildlife Encounters)

 

「自分の子どもが友達を叩く」

「自分の子どもが友達にいじわるをした」

「友達(学校)の物を盗った(壊した)」

など子どもたちはたくさん良くないことをします。

 

でもなぜそんな行動をとったのか聞く前に怒っていませんか?

「そんなことしたらだめでしょ!ほら!謝りなさい!」

「なんでそんなことしたんや!!!!」

「お前も同じことされたらイヤやろが!」

あー言いたくなるなる。

 

でも本当はまずなぜそのようなことをしたのか聞いてほしい。

そのときにしてしまった理由を言えたらきちんとほめてあげてほしい。

でもきちんと聞く姿勢でね。

 

「よく言えたね。ありがとう。でもね、人を傷つけたり暴力をふるうことはしてはいけないよ。」と教えてあげてほしい。

その時に自分の気持ちを言うことが大切であること、それでもしていい行動としてはいけない行動があることを知ることを教えてあげてください。

 

■一方的に怒ったり、暴力を使わない

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photo by BriceFR

 

だめな理由を説明せずに頭ごなしに怒ったり、そこで暴力を用いても子どもは何も理解できない。

恐怖と意味のない文章だけ刷り込まれるだけです。

「だめなものはだめ」

これは理由になっていません。

理由がよくわからないから繰り返すし、怒る人の前だけ言うことを聞き、そうでない人の前では同じことを繰り返すのです。(もちろんわかりながら繰り返す子もいます。でもその時には違うところに問題があるのでしょう。)

 

例え子どもが理由を言えたとしても

「そんなの言い訳でしょ!」とか

「それは理由にならない!」とか話も聞かずに一方的に怒ると子どもは自分の気持ちを言えず、

「何を言ったら怒られない?」と考え、考えているうちにおとなからの「無視するな!」が飛んできて余計答えられない…。

次は「無視されるな」と怒られるから、

怒られたら怖いから、嘘をつく。

 

そうなると大変。

おとなは怒ることが増えてしまったのです!

「嘘はつくわ、いらんことするわ、どうしようもないな!」

 

そこで、しつけと称しておとなが暴力をふるうと、

「考えてたのに・・・・」

「なんで叩かれないといけないの?」と怒られている内容はそっちのけで怒りの感情が出てきます。当たり前のことですよね。

でもおとなは

「お前が悪いことをしたから仕方がない」

「口で言ってもきかないから、手を上げるしかない」と言う。

これはおとな側の言い訳です。

おとなが子どもに怒る時に暴力をふるうことに理由があったら許されるということはない。

しかも、変えたい行動も変わらないので結局改善せず同じことの繰り返しになることも多い。

とても悪循環なんです。しかもそれはこれらの場合エスカレートしていくことがしばしばあります。

そうなるとおとなも子どももしんどくなってしまいます。

 

暴力をふるって物事を解決しようとすることを子どもに学んでほしいですか?

効果もなければ、良くない影響しか与えません。

 

暴力はふるわないください。

 

でも、どうしてもふるってしまう時にはなぜそうなってしまうのか考える必要があるかもしれません。その場合は周りの人や専門機関(保育園や学校、お住まいの市役所や児童相談所、189など)に相談してください。

決してそのようなことで悩んでいる人は少数ではありません。多くの人が悩んでいることだと思います。

 

■だめなことを教えたら、次はよい行動を教える

 

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よく「だめなことはだめ!」と教えるのですが、

「じゃあどうしたら良かったの?」を教えず怒るだけということないですか?

これが、難しい。

おとな側も持ち合わせてなかったりする。

そんな時は一緒に考えてみてください。

「あの時どうしたら良かったと思う?」

(この質問に答えられる子はいいんですけど、年が大きくなるにつれて「わからん」と言う子が多い気がするけど。)

もしどうしたらいいのか答えられなくても、

「難しいよね」と共感してあげてもいいし、

「まま(ぱぱ)は〜をしたら良かったのかな?と思うけど、どう思う?」と

提案してあげてもいいかもしれません。

良い行動を知らないから良くない行動をとる子もいます。

対人スキルはもともと備わって生まれてくるのではなく、対人関係の中で身につけていくものなので、教えてあげてください。

そのようなことを一緒に考えてくれるという体験は子どもたちにとって大切です。

自分にとって難題が出てきたときにおとなに相談をしてみようかな?と思えます。

 

おとなが「〜をするに決まってるだろう」など決めつけてしまうと、考えなくても答えが出るので考えることをやめます。

また、その場合、頑張って子どもが「〜をしたら良かった」と言っても「それは違う!」と言って怒られそうですね。

間違ったことを言っても怒らず、「そう思ったんだね。でもそれだと〜だから、〜した方がいいかもしれないね」など共感した上で教えてあげてください。

 

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photo by pedrosimoes7

 

もちろん「こんなきれい事ばっかり並べて!そんなのうまくいかないでしょ!」

そうですよね。そんな時もあります。だから書いたことが子どもたち全員に当てはまるということはありません。いろんな子どもたちがいます。

特に発達しょうがいを持っているお子さんへの対応については今回書いたことを実践してもうまくいかないことが多いかもしれません。

 

でも、おとなもできないことはあるし、子どももできないことがある。

 

そんな目で見て、耳で聞いてほしいなと思います。

 

そしてこのような対応をおとな側に余裕がないとなかなかできません。

感情的になっているときは一旦クールダウンして落ち着いてから話をしてあげてほしいです。(もちろんそんなことができる時ばかりではないですが)

 

こどもを「叱る」から「教える」へ

■なぜそのような行動をしたのか考えてみる

■子どもは言うことを聞かないものという前提で話す

■頭ごなしに怒らず、まず話を聞く

■一方的に怒ったり、暴力を使わない 

■だめなことを教えたら、次はよい行動を教える

 

私が子どもたちと関わっていてもこれらをすべて完璧にはできていません。

まだまだ子どもたちに教えられることも多い。

だからこそ書き残したいと思いました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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